【大分県・日田市】高塚愛宕地蔵尊のご朱印~気分が上がる!神仏習合のパワースポット~

おはようございます!

九州・沖縄・山口の神社やお寺を巡り、ご朱印をレポートする「ご朱印さんぽ道」。

今回は、大分県日田市にある「高塚愛宕地蔵尊」さんのご紹介と、ご朱印をレポートします。

(2017年の記事を修正加筆しています)。

高塚愛宕地蔵尊がある大分県日田市は、大分県の北西部に位置する市です。

江戸幕府にとって九州の重要な拠点となった「天領日田」の地であり、市街地には歴史的な街並みを残すエリアもあります。

ただ高塚愛宕地蔵尊は、街中というよりも自然豊かな山間にある聖地。

「ここにお参りする!」とはっきり意図して行くような場所にありますが、実は自動車でも高速バスでもアクセスは便利です。

自動車だったら、九州自動車道の大分道を走り、「天瀬高塚IC」を下りておよそ2分で到着。

また車がないという方は、公共交通機関でアクセスできます。

福岡県福岡市のJR博多駅などから発着する西鉄高速バスを利用し、「高速天瀬高塚」バス停で下車。

徒歩5分で到着します。

高塚愛宕地蔵尊は、私個人でも幼いころから両親と一緒によくお参りしていた想い出の場所。

今も昔も変わらず、信仰の場でありながら、気分が上がるテーマパークのようなスポットなんですよ~。

地蔵尊だけど鳥居がお出迎え!門前町も楽しい

参道にある石の鳥居

高塚愛宕地蔵尊は、「高塚さん」「高塚地蔵さん」という呼び名で親しまれているパワースポット。

神仏習合の形式をそのまま残している珍しい地蔵尊として知られていて、諸事祈願成就にご利益があるということで、多くの参拝者が訪れます。

確かに、「地蔵尊=お寺(仏教)」ですが、参道の入口には石の鳥居がありますね。

鳥居まで続く石段の参道

ちなみにバス停から石の鳥居までは急な坂道を上っていきます。

段差が緩やかなので、見た目ほどきつくはないですよ~。

鳥居に辿り着いたら、そこからも緩い坂道の参道が続きますが、とにかく門前町が賑やかで楽しみながら歩くことができます。

門前町には地域のお土産や農産物が売られていたり、食堂があったりします。

昭和レトロな雰囲気もまたイイ感じです。

1050年開基の地蔵尊は、神仏習合の建築様式

神社のようなお寺のような拝殿

門前町のようになっている参道を上りきると、大きな建物が見えました。

実はこちら、お寺の建物でよく言われる「本堂」ではなく、神社の建物と同じく「拝殿」といわれるものなのです。

確かに、お参りするところが神社のようなお寺のような、両方とも取れる雰囲気ですね。

拝殿の奥につながる神殿

しかも拝殿の奥には、「神殿」といわれる建物もあります。

この様式はもろ神社建築のようですね。

高塚愛宕地蔵尊は、やっぱり神仏習合の色合いが濃いです。

そんな高塚地蔵さんは、今から1200年余り前の1050年に行基菩薩によって開かれました。

当時、聖武天皇の命を受けて、筑紫の国を巡っておられた行基菩薩は、この高塚の里を訪れました。

そこで大イチョウの中に金色の光を放つ3個の玉を見つけられ、そのうちの一つが宝珠であったと言われています。

その宝珠を捧げ、地蔵菩薩を彫られた行基菩薩は、高塚の里人たちに、「まことの心をもって宝珠、地蔵菩薩に祈願するなら、広く万物は産み栄え、一切のご利益を与えられよう」と説かれたと伝わっています。

後に里人たちは行基菩薩の遺徳を偲んで、大イチョウの傍らに小さな御堂を建立。

行基菩薩によって彫られた地蔵菩薩を祀ったことが、高塚地蔵さんのはじまりとなっているそうです。

とっても神秘的な伝説がある場所だったんですね~~

拝殿横に貼って祈願する「願い紙」

高塚地蔵さんの拝殿横には、白い紙がびっしりと貼られた場所があります。

この紙は、願いが何でも叶う「願い紙」といわれるもので、願い事を書いた紙を拝殿の横に貼るのだとか。

この紙は自宅から持ってきてもいいし、なければ100円のおみくじの裏紙に書くこともできますよ。

高塚地蔵さんの方にお話を聞くと、

「これだけ多くの人たちが願いを書いてやって来るということは、それだけ願いが叶ってきたのではないでしょうか」

と言われていました。 絵馬とはまた違う願掛けのやり方で、とっても興味深いです。

トンネルの中には沢山のお地蔵さまと閻魔大王が!

参拝トンネルの「一念洞」

拝殿・神殿にお参りした後は、境内を見回ってみます。

まず気になるのが、山肌に向かって掘られたトンネルの入口です。

これは「一念洞」といわれるもので、1050年祭記念事業で、2002年につくられた参拝トンネルなのだそう。

多くのお地蔵さまがお祀りされている

トンネルの中にはお地蔵さまが沢山お祀りされていました。

歩いていると、まるでお地蔵さまに囲まれているような、不思議な空間ですね。

中央部に地蔵菩薩の化身と言われる「閻魔大王」と六地蔵をお祀りしています。

地蔵菩薩の化身である「閻魔大王」

一念洞というトンネルの中には、地獄・冥土の主といわれる閻魔大王の像もありました。

閻魔大王さまは恐ろしい顔をしていらっしゃいますが、実は地蔵菩薩の化身といわれ、地獄に堕ちた人々を救うともいわれていますね。

私が撮影した当時、閻魔大王さまはほとんどシルエット状態でしたが、現在はとても華やかな金色の建物の前におられるようです。

そして閻魔大王さまの周りには、様々な地獄で人々を救ってくださる六地蔵もお祀りされています。

多くの仏さまや縁起ものが点在する境内

「ぼけ封じ観世音菩薩」と「足手観音菩薩」

一念洞の参拝トンネルを出たら、さらに境内を見回ってみましょう。

高塚地蔵さんには、沢山の仏さまがおられるんですよ。

写真の仏さまは、「ぼけ封じ観音菩薩」と「足手観音菩薩」。

シニア世代やその世代の親御さんを持つ人たちに人気がありそうですね~~

水をかけて祈願する「水かけ地蔵」

こちらは、水をかけてお願い事をするお地蔵さま。

この水をかけるタイプの祈願のやり方は多くの聖地で見られますが、仏さまの頭から水をかける時は、いつも遠慮がちにやってしまう私です。 間違えても力いっぱいビシャ!とかけないようにしたいですね(汗)。

水をかけて祈願する「水かけ地蔵」

境内の神殿下にある「霊水」は、コンコンと湧き出るお水です。

その場で飲むこともできるし、持って帰って家族と一緒に飲むという方もおられるそう。

なんだか悪いものが清められて、健やかな心身になれそうですね。

ご神木の「乳銀杏」

樹齢1300年のご神木であるイチョウの大木。

「乳銀杏(ちちいちょう)」と呼ばれ、長年の間、子宝を恵む霊樹、母乳をさずける霊樹、子どものすこやかな成長をかなえてくださる霊樹として、人々の信仰を集めてきたそう。


根元には、行基菩薩が腰掛けたという石などがあります。

自由につくことができる「釣鐘」

ご神木の乳銀杏のそばにある釣鐘は、誰でも自由についていいんですよ~

優しくついても、いい感じの音が響きます。

ご朱印はもちろん、オリジナルのご朱印帳も

カラー豊富なオリジナルご朱印帳
手書きのご朱印

高塚地蔵さんの社務所では、ご朱印もいただくことができます。

私が参拝したときは手書きのご朱印をいただきましたが、時期によっては書置きのものになるそうです。

そして拝殿が描かれたオリジナルのご朱印帳もありました。

カラーが豊富なので、選ぶのに迷いそうですね。

多くの仏さまや縁起ものがあふれる高塚愛宕地蔵尊は、まさに気分が上がるパワースポット。

門前町でのグルメや買い物も楽しんで、ゆったり過ごしたいですね。

《高塚愛宕地蔵尊と周辺情報》

高塚愛宕地蔵尊

◆住所/大分県日田市天瀬町馬原3740

◆参拝時間/参拝自由(問い合わせ受付は8:00~17:00)

◆アクセス/GoogleMAP https://maps.app.goo.gl/YJdbonuSSmWKhprBA

◆参考サイト/

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