400年以上の歴史がある漁師町の神社〜貴布禰神社【福岡県北九州市】

おはようございます!

今回は、福岡県北九州市の小倉北区長浜町にある「貴布禰(きふね)神社」さんをご紹介します。

「貴船神社」は全国的にもよく見られる神社ですが、ここ北九州市にも沢山の貴船神社が存在します。

今回訪れたのは、JR小倉駅からも近い長浜町にある「貴布禰神社」さんです(船が難しい漢字になっています)。

こちらの神社は、長浜という地名のとおり小倉港の近くにあり、周りは住宅や会社関係の建物が並んでいます。

地域によくあるこじんまりとした神社の風情ですが、入口に立つ大きなご神木が立派ですね!

石の鳥居には「貴布祢大明神」と書かれています。

そして、こちらがご社殿です。

社殿の上の方には、像の木彫りの彫刻がありますね。

この貴布禰神社は、1602年に細川忠興公が小倉城を築城する際に、小倉のまちを流れる紫川のほとりにあった長浜浦の漁師町と一緒に、この長浜の地に移されたそうです。

以来400年以上に渡って、小倉の海とともに人々の暮らしを守ってきたのだとか。

ちなみに貴船神社系の神社の総本宮は、京都の貴船神社です。

全国の貴船神社では、総本宮と同じく水の神である「高龗神(たかおかみのかみ)」をお祀りしているところが多いですが、こちらの貴布禰神社は別名「「蛭子堂(おいべっさん)」とも呼ばれるそうです。

ということは、蛭子さまがお祀りされているのでしょうか。

漁業安全、航海安全、商売繁盛などのご利益で厚く信仰されているとのことでした。

私がお参りした時は、ちょうど氏子さんたちがお掃除をされていたので、お声がけしてご社殿の中に入らせていただきました。

実は2020年にこの神社で火事があり、クラウドファンディングで再建の支援を募ったのだとか。

なので、社殿内は新しくキレイになっています。

そしてこちらの絵馬。

貴布禰神社のお神輿が描かれています。

このお神輿は、江戸時代に小笠原藩から下げ渡された400年の歴史を持つもので、火災の難を逃れて現存しているそうです。

そんな様々なエピソードがある神社では、境内にも気になるものが点在していました。

まず目に留まったのが、変わった形の大きな石。

切れ目が入っていて、ちょっと人工的な感じもしますね。

氏子さん曰く、この大きな2つの石は、元は1つだったそう。

小倉城がつくられる際に大きな石を木橋で運べず、この地に降ろされたところで割れたという風に地元では伝わっているそうです。

さらには、長浜弁財天さまの碑や、この地域のお姫さまが女神さまとして祀られていると伝わっているそう。

また右手にある八大龍王は、この地の浜に上がった大きな亀を、漁師たちが引き上げ、龍に見立てて祀ったという言い伝えがあるそうです。

地元の方にお話しを伺えたのはラッキーでした!

そうして境内をお参りしてまわった後は、ご朱印をいただきます。

氏子さんにお願いして、書置きのご朱印をいただきました。

こちらは、疫病退散バージョンですね!

神社を出て近くには「閻魔堂」もあって、この地域ならではの信仰が興味深かったです。

マニアックな神社仏閣を巡りたい方には特におすすめのエリアですよ♪

《貴布禰神社》

福岡県北九州市小倉北区長浜町2-21

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