おはようございます!
今回は、大分県宇佐市「宇佐神宮」の境内に残る、「弥勒寺跡」をご紹介します。
全国に4万6000社あまりある八幡宮や八幡神社などの総本宮である宇佐神宮。
実は、もう一つのキーワードで注目される聖地です。
そのキーワードとは、「神仏習合」。
日本古来の神道(神さま)と、大陸から伝来した仏教(仏さま)が密接に関わりながら信仰の対象となった宗教形態のことをいいます。
なかでも、宇佐神宮と弥勒寺は“神仏習合文化の発祥地”ともいわれていて、さらにこの地域を含む国東半島では、「六郷満山文化」という独自の文化が発展しました。
そんな弥勒寺ですが、創建は725年。
薬師如来をご本尊としてお祀りし、長い間、宇佐神宮とともに大いに栄えたそうです。
しかし、明治時代の神仏分離によって廃寺となり、今では宇佐神宮の境内に跡を残すのみとなっています。
そんな弥勒寺跡ですが、実はご朱印をいただくことができます!
(宇佐神宮の社務所にていただけますよ)
こちらが弥勒寺跡のご朱印です。
シンプルで凛としたご朱印には、「二番」と書かれた朱印が押されていますね。
これは、国東半島の「宇佐神宮六郷満山霊場」を巡る際に、弥勒寺跡が二番札所になっているということです。
跡しか残っていないとはいえ、とても興味深いですね。
そして弥勒寺跡の周辺には、ゆかりある神社や気になるパワースポットもあるので、ゆっくり歩いてみてください。
まず、宇佐神宮の表参道から弥勒寺跡に向かう途中には、朱色の社殿が美しい「八坂神社」があります。
この八坂神社は、弥勒寺の隣に位置していた神社です。
神仏習合の信仰で、弥勒寺のご本尊・薬師如来と同一視をされている須佐之男命(すさのおのみこと)をご祭神としてお祀りしています。
どちらも“健康”に関するご利益で知られていますね。
この八坂神社のお社の近くには、大きなご神木もありましたよ。
その他にも、五穀豊穣の神さまをお祀り稲荷社があったり
航海の神さまをお祀りする金刀比羅社があったり
学問の神さまをお祀りする天満神社があるなど、小さいながらもいろんな神さまがおられました。
そして宇佐神宮の境内の中でもちょっとしたパワースポットにもなっているのが、「願かけ地蔵尊」さまです!
とっても静かな道にひっそりとたたずむ、このお地蔵さん。
人に見られることなく願かけをすると、願いが叶うそうですよ。
ただし、一生に一度だけの願い事だけ叶えてくださるので、よくよく考えてお願いしましょうね。
宇佐神宮に参拝した際には、弥勒寺跡とその周辺の神社にも是非お参りくださいね。
《弥勒寺跡》
大分県宇佐市大字南宇佐2859 宇佐神宮内
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