祓いの神が鎮まる九州最北端の宮〜和布刈神社【福岡県北九州市】

おはようございます!

今回ご紹介するのは、福岡県北九州市の「和布刈(めかり)神社」さんです。

こちらの神社は、九州最北端の地にあり、かの有名な「源平合戦」の舞台となった壇之浦の海峡に面しています。

鳥居をくぐって振り返ると、鳥居の上には大きな関門海峡大橋が走っています。

この風景はこの神社ならではですよね!

ちなみに和布刈神社さんでは、古の自然信仰になぞらえて、海洋散骨「海葬(かいそう)」をされています。

御霊へ祈りをささげるための遥拝所からは、関門海峡がしっかり見渡せて、とても美しいです。

なんなら境内から、そのまま海に降りる階段もあるんですよ。

この和布刈神社は、仲哀天皇9年(約1800年前)に、神功皇后が神の教えに従って三韓征伐に出陣し、勝利して帰還した際に、創建されたといわれています。

ご祭神は、「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命」(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめ) といわれる、天照大神の荒魂(あらみたま)。

別名は「瀬織津姫」(せおりつひめ)といわれ、月の女神であり、穢れを祓う払いの神さま、潮の満ち引きを司る「導きの神さま」と信じられています。

私もいろいろな土地の神社に参拝しますが、瀬織津姫はなかなかお目にかかれない神さまです。

謎が多い神さまとして、スピリチュアルな感覚を持つ方たちからも注目されていますね。

そしてご社殿の横には、とても大きな岩がありました。

きっと磐座(いわくら)のような存在で、自然信仰の対象とされてきたのでしょう。

その大きな岩の横には階段があり、小さな神社が点在しています。

こちらは「早鞆稲荷」。

鋭い目つきのキツネさんが守っておられますね。

その横には、道案内の神さまである猿田彦大神の石碑が。

もっと奥には「恵比寿社」もありましたよ。

境内をお参りしてまわったら、授与所に伺います。

授与所はとてもシックで素敵な佇まい。

建物の中もモノトーンの独特なレイアウトで、とってもオシャレです。

その中でも私が気になったのが、白地に金色の刺繍で描かれた、「満珠」「干珠」のお守りです。

「満珠」「干珠」の宝珠は、和布刈神社の神宝。

その昔、神功皇后が海の神さまである安曇野磯良(あずみのいそら)から潮の満干の宝珠を授かりました。

「満珠」「干珠」は、月の満ち欠けの影響を受けて、潮の満ち引きを操り、「全てのものを導く役目」を果たすといわれています。

その他にも「献上和布(わかめ)」も授与されていました。

これは福岡県無形民俗文化財にもなっている「和布刈神事」にちなんだものです。

旧暦の元旦に、神職さんが和布(わかめ)と荒布(あらめ)を刈り取る神事で、刈り取った和布は万病に効くといわれ、朝廷や領主に献上されていたそうですよ。

そして最後にご朱印もいただきました。

朱色の印には、神社の境内や宝珠も描かれていて、とても素敵ですね。

和布刈神社は、とても神秘的で独特な雰囲気を持った聖地です。

是非一度お参りされてみてくださいね。

◆魚釣り形式で釣り上げる、関門海峡名物の「ふく」のおみくじも可愛いですよ♪

《和布刈神社》

福岡県北九州市門司区門司3492番地

https://www.mekarijinja.com/

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