おはようございます!
九州・沖縄・山口の神社やお寺を巡り、ご朱印をレポートする「ご朱印さんぽ道」。
今回は、長崎県長崎市にある「晧台寺(こうだいじ)」さんのご紹介と、ご朱印をレポートします。
(2017年の記事を修正加筆しています)。
前回ご紹介した興福寺さんと同じく、晧台寺さんも寺町通りに面したところにあります。
この寺町は私のお気に入りスポットで、長崎市を訪れる度に散策するといっても過言ではありません。
その魅力はなんといっても、名前の通りにお寺が多いこと。
しかもお寺それぞれに個性があります。
晧台寺さんもその一つで、とっても魅力あるお寺さんなんですよ~~
お寺へのアクセスも便利。
路面電車を利用すれば、JR長崎駅前からおよそ5分、「公会堂前」電停で下車して、徒歩約10分強です。
長崎市を代表する観光スポット、「眼鏡橋」にも近い場所にあります。
参拝者を出迎える立派な2つの門
晧台寺さんは見どころが多いお寺さんですが、まず気になるのが2つの門です。
写真は総門(勅額門)で、どっしりとした渋い佇まいが魅力ですよね。
こちらの門は、中島川に掛かるアーチ型の眼鏡橋とお寺の中間に建てられていて、橋からお寺に向かう道は参道として機能していたそうです。
もともとは現在地より少し前方に建てられていましたが、1837年に現在地に再建されました。
総門から本堂に向かう途中にあるのが、山門(仁王門)です。
こちらの門は仁王門といわれるように、入口の両サイドにおられる仁王像が特徴ですね。
2階建てで、楼門の建築様式で建てられています。
長崎県下では最古の遺構であり、県指定の重要文化財になっています。
山門は1680年に長崎奉行の牛込忠左衛門の寄進によって建てられたもの。
その後1985年に改修され、腐食が激しかった仁王像も新しくされたそうです。 眼光が鋭い仁王像に背筋がピリッと伸びながら、門をくぐります。
400年以上前の江戸時代に創建されたお寺
山門をくぐってまっすぐ進むと本堂があります。
写真は2016年に撮影したもので、エメラルドグリーンの屋根が印象的ですね。
曹洞宗の寺院である晧台寺さんの起源は、1608年。
肥前国松浦郡山口村(現在の佐世保市相浦町)の洪徳寺の七世であった亀翁良鶴によって創建されました。
創建時の場所から現在地に移ったのが、約360年前で、その際に本堂、僧堂などを建立。
太平洋戦争時には原爆の爆風で本堂の屋根が浮き上がって傾くなどしましたが、その都度改修され、増改築をしながら現在に至っています。
そして2023年には、新しく本堂が再建されたそうです。
白い壁と明るい色合いの木材が美しく調和していますね。
私も新しい本堂に是非お参りに行ってみたいです。
長崎で唯一の大仏さまは、3mを超える大きさ
本堂にお参りした後は、山門のあたりまで戻って、いろんな建物を巡ります。
その一つがこちら、お寺さんの中で特に印象的な「大仏殿」です。
中に入る前にまず目に入るのが、迫力ある文字が書かれた大額。
1723年に完成したという大仏殿は、本堂と同じく改修を重ねて現在に至ります。
大仏殿の中に入ると、長崎では唯一の大仏さまといわれる「毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)」さまがおられます。
その高さは3.4m!!
しかもお体が朱色なのです!!
迫力満点ですね~~~
こちらの大仏さまは、1677年に建立されたもの。
頭の上の大きな冠のような装飾も印象的です。
蓮華台の上におわす大仏さまを見上げていると、心の中に溜まったモヤモヤが消えていくような気がしますね。
また大仏さまの脇には仁王様など沢山の像があって、大仏殿の空間そのものに見ごたえがあります。
是非それぞれの仏さまもしっかり拝見して、お参りしてみてくださいね。
境内には様々な仏さま、そして有名人のお墓も
他にも晧台寺さんの境内には気になるものが沢山あります。
写真は祠の中に納まる小さな石像。
その石像を守るように、両サイドには狛犬がいます。
狛犬はよくあるように阿吽の対になっているのですが、きっかり向かい合っているのがちょっと新鮮でした。
こちらは2体の仏像がお祀りされている場所。
中央の仏さま、頬杖というか、手の甲に顎を乗せて、物思いにふけっているのか?何かを待ちわびているのか?
このポーズが気になって、ついつい写真を撮ってしまいましたよ。
そして晧台寺さんといえば、「有名人が眠る寺」としても有名です。
お寺の裏山には、亀山社中の近藤長次郎や、シーボルトの娘・楠本イネ、蘭学者の二宮敬作などが眠っている墓地があります。
これは晧台寺さんだけでなく、寺町のお寺さん全てに言えることなのですが、お寺の裏山は墓地になっていて、それがとっても風情ある景色を作り上げているんです。
「お墓=怖い」ではなく、敬意とマナーを持って墓地の方にも足を運んでみることをおすすめしたいですね。
ご朱印を待つ間は、韋駄天さまにお参りを
そうして境内を見終わったら、寺務所にてお待ちかねのご朱印をいただきます。
寺務所のロビーも立派で、中央部分には、華やかな色合いの韋駄天像がおられるんですよ。
韋駄天といえば、足の速さで知られる仏尊。
晧台寺さんのような曹洞宗や、臨済宗などの禅宗寺院でよくお祀りされています。
寺院の伽羅や、台所を守る存在として信仰されているそうです。
ご朱印もしっかりいただきました!
お寺のHPによると、ここに書かれている文字にも全て意味があるそうです。
中央の「萬徳殿」は、佛教の本尊釋迦牟尼佛をお祀りしてあります。
右上の「奉拝」は、つつしんで拝むこと。
左側は、お寺さんの正式名称です。
そして「長崎四國四十九番」の朱印は、長崎四国八十八ヶ所霊場の49番札所であることの印とのこと。
おかげさまで、参拝の記念になりました。
とにかく見どころが多い晧台寺さん。
禅宗のお寺らしく、一般の方が参加できる本格的な坐禅会も行われているそうですよ。 詳しくはHPをチェックしてみてくださいね!
《晧台寺と周辺情報》
◆住所/長崎県長崎市寺町1-1
◆参拝時間/境内自由
◆アクセス/GoogleMAP
◆参考サイト/
◆近隣のグルメスポット
萬順製菓
◆近隣の観光スポット
眼鏡橋
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