おはようございます!
九州・沖縄・山口の神社やお寺を巡り、ご朱印をレポートする「ご朱印さんぽ道」。
今回は、大分県日田市にある「大原八幡宮」さんのご紹介と、ご朱印をレポートします。
(2017年の記事を修正加筆しています)。
大分県の北西部に位置する日田市は、江戸時代初期から徳川幕府の直轄地である「天領」となったエリアです。
北部九州を結ぶ交通の要衝でもあったため、日田市内には今でも歴史的な建造物が残されています。
そんな日田市の市街地にあるのが大原八幡宮さん。
市内はもちろん、大分県内でも有数の八幡社に数えられます。
JRの日田駅から徒歩約15分でアクセスも良く、人気の観光エリアである古い町並みが人気の「豆田町」からも近いので、観光目的の方も是非ぜひコースに入れていただきたい神社です。
社殿までの道のりも美しく、心地よい
大原八幡宮さんは街中にありますが、まず大きな鳥居と広い鎮守の杜が出迎えます。
第一の鳥居をくぐって歩くと、いくつかの鳥居があります。
写真は石段手前にある鳥居。
こちらの鳥居には「六波羅宮」と書かれていますが、大原八幡宮さんは別名「六波羅八幡宮」ともいわれているそうです。
鳥居をくぐってみると、ご社殿までは少し歩く感じになります。
まるで公園を散歩しているかのような気分。
境内には池があり、鯉が沢山泳いでいて和みますね。
池のほりにはゾウの石像がありました。
世界平和を祈念した像みたいですね。
そうして歩いていくと、長くて結構急な石段が見えてきます。
ご社殿は高台にあるようですね。
石段の参道を上ると、まるで奈良県の春日大社のような、朱色の木と白の壁がぐるりと囲む、華やかな楼門が登場しました。
なんとも素敵な眺めです!
楼門の入口も美しくて立派ですね~~
この楼門は、境内でも最古の建築物といわれ、1687年に築造されて、日田市の重要文化財に指定されているそうですよ。
そして、楼門の両サイドには朱色のお姿をした仁王さまがおられました。
門の番人でもある仁王さま、筋肉隆々のボディと躍動感ある衣の彫刻が素敵です。
680年創建の歴史ある八幡さま
そして楼門をくぐると大きなご社殿がありました。
この拝殿のその奥には、幣殿、本殿があり、それぞれが1794年に築造され、日田市の重要文化財に指定されているそうですよ。
この大原八幡宮では
◎大帯比売命(神功皇后)
◎誉田別尊(応神天皇)
◎比売大神
という八幡神をお祀りしています。
神社の創建は680年。
現在の天瀬町鞍形尾エリアに示現された八幡神を祀ったのが起源といわれています。
9世紀半ばに、当時日田郡司であった大蔵永弘によって、現在の「元宮」に遷座され、1624年に代官の石川主殿守忠総により、さらに現在の位置へ遷座されたそうです。
遷座前の場所は「元大原神社」や「元宮神社」と呼ばれ、現在も江戸時代中期に再建された社殿が残っているそうです。
この「元宮」といわれる場所は全国の神社でも見られますが、そこに何も残ってなくても、昔神さまがおられた場所として、なにか神聖な雰囲気があるんですよね。
大原八幡宮の元宮にもお参りしてみたいものです。
そんな歴史ある神社のご社殿の裏にまわってみると、なんと裏側からもお参りする場所がありました。
こんな風に、ときどきご社殿の裏側からもお参りできるようになっている神社を見かけます。
「神さまにより近いところで、お願いごとをお伝えしたい」という人々の発想だと聞きますが、そんな人間らしさに親しみを覚えますね。
ちなみにこの裏側の拝所にも、可愛らしい小さな狛犬がおられました。
ちゃんと神さまを背後から守っておられるんですね~~
神社の境内で出会った気になるものたち
ご社殿にお参りしたら、神社の境内を巡ってみましょう。
境内はクスノキなど大きな木が沢山あって、とっても心地よい空間になっています。
いきなり気になったのは、この狛犬さん。
駐車場の入口にも狛犬がおられるって、珍しいですね~~
「車であっても悪いものを入れない!」という気合いが伝わってきます。
そして境内には、赤い目をした迫力ある牛の像もありました。
神社に行くと神牛の像はよく見かけますね。
有名なのは学問の神・菅原道真公ゆかりの動物として、「天満宮」や「天満社」、「天神」にはほぼ神牛の像があります。
また天神さまに関係ない神社であっても、牛は農業にゆかりが深いので、神の動物として境内に像があることも多いです。
しかし、この大原八幡宮さんでは、ちょっと主旨が違います。
神牛の像の近くには、「医歯薬之神」と書かれている木札が立てられているのです!
この神牛は、健康の神様なんですね~~
しかも「歯」と書かれているのが気になります。
虫歯にもご利益があるのかもしれませんね。
なにやら境内にお酒の樽が積んであるな~と思いながら見たら、やはり酒造りの神さまである「松尾宮」がありました。
松尾宮といえば、京都にある「松尾大社」が有名ですね。
神社の境内を見回ったら、お待ちかねのご朱印をいただきに社務所へ。
直接、ご朱印帳に書いていただきましたよ。
ご朱印には、「豊西総社」と書かれていますね。
これは豊後の国(現在の大分県)の中でも、西の総社が大原八幡宮、東の総社が「柞原八幡宮(ゆすはらはちまんぐう)」という風にいわれているからだそうです。
そんなかたちで現在も日田市の総鎮守として信仰を集めている大原八幡宮さん。
年間を通じて様々なお祭りや神事が行われていますが、特に毎年3月15日に開催される「米占祭(よねうらさい)」が有名です。
これは小豆飯に生えたカビをもとに、その年の農作物の出来や天候を占うもの。
無形民俗文化財に指定されているそうですよ。
通常時の参拝ももちろんおすすめですが、神社ならではのお祭のタイミングで参拝するのもいいですね!
《大原八幡宮と周辺情報》
大原八幡宮
◆住所/大分県日田市田島2-184
◆参拝時間/参拝自由
◆アクセス/GoogleMAP
◆参考サイト/
◆近隣のグルメスポット
大はら茶屋
◆近隣の観光スポット
豆田町の歴史ある街並み
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