【長崎県・長崎市】延命寺のご朱印~毒草もあり!?見事な天井画は必見~

おはようございます!

九州・沖縄・山口の神社やお寺を巡り、ご朱印をレポートする「ご朱印さんぽ道」。

今回は、長崎県長崎市にある「延命寺」さんのご紹介と、ご朱印をレポートします。

(2017年の記事を修正加筆しています)。

何度もリピートで訪れるほどお気に入りの寺町通り。

その中間地点のあたりに位置するのが延命寺さんです。

真言宗のお寺さんで、九州八十八カ所百八霊場の65番札所にもなっています。

ちょっと中国を思わせる雰囲気があったりして、エキゾチックな印象です。

延命寺さんへのアクセスは、長崎市街地を走る路面電車を利用するのが便利。

「公会堂前」の電停で降りて徒歩10分ほど。

中島川に掛かる東新橋を渡ってまっすぐ歩けばお寺に辿り着きます。

珍しいアーチ型の石門が印象的

アーチ型の石門がお出迎え

延命寺さんは入口からとっても気になるお寺さん。

一般的なお寺によくある和風の山門ではなく、アーチ型をした石門が出迎えるんです!

この石門、屋根の部分は波打つようなラインで、くぐるところのアーチがとってもキレイですね~

門の中央にランプのような灯りが下がっているのも、なんだか異国の風情があります。

寺町通りには中国の影響を受けたお寺がいくつかありますが、延命寺さんもその一つなのかもしれませんね。

ずらりと並ぶ石像群

独特な丸い石の門をくぐると、左手には沢山の石仏が並んでいらっしゃいます。

お体は苔むしていたり、お顔が一部白くなっていたりしていますが、私が訪れたときはお揃いの赤い前掛けをされていて、とっても目を引きました。

疫病退散、命を延ばすお寺さん

堂々とした佇まいの本堂

境内は開けた空間になっていて、奥には立派な本堂があります。

延命寺さんの起源は1616年。

ちょうど長崎を訪れていた岡山県の僧侶・龍宣和尚が、当時流行していた新種の疫病平癒のため祈祷を行ったところ、ご利益があったということで、長崎奉行の依頼を受けてこの地に常駐。

寺院を構えたことが、延命寺さんの始まりだそうです。

新型コロナ感染症が流行っている時代の私たちにとっても、心強い存在ですね。

延命寺さんは、昔も今も病を遠ざけ、命を延ばすお寺として、厚い信仰を集めています。

そんなお寺の本堂は、お寺の方にお声掛けすれば、中に入って参拝ができますよ。

薬師如来、空海、不動明王さまがおわす本堂

中央におわす弘法大師・空海

延命寺さんのご本尊は、心と体の健康を守ってくださる仏さまとして有名な薬師如来さまです。

でも珍しいことに、本堂の中央には弘法大師・空海さまがおられます。

通常はご本尊が中央におられることが多いので、これは特徴的ですね。

弘法大師・空海といえば、延命寺の宗派である「真言宗」を開いた宗祖であり、仏教界のスーパースター。

私が伺ったときは厨子の扉が占められていて、そのお姿を拝見することはできませんでしたが、真言宗のお寺には必ずといっていいほど、この弘法大師・空海の像がありますね。

時には修行中のお姿のこともあります。

ご本尊の薬師如来坐像

通常は真ん中におられることが多い、ご本尊の薬師如来様さまは左手にいらっしゃいます。

薬師如来坐像の両脇には、勇ましい姿の仏像も並んでいますね。

親しみを込めて「お薬師さん」といわれる薬師如来は、“薬”というお名前のとおり、人々の病苦を治してくださる力をお持ちで、人気のある仏さまでもあります。

特に延命寺さんは、その起源が疫病平癒から始まっているので、より霊験あらたかなイメージが強いですね。

とにかく見てほしい!延命寺さんの天井画

本堂内の天井に広がる絵画

そしてなんといっても目を引くのが

639種類もの草花を描いた天井絵です!

木のぬくもりを感じる天井に描かれた、繊細なタッチの絵画が美しい~~

金色の装飾とも調和していて、心が洗われるような空間が広がっています。

これも本堂に入ってお参りした人だけの特権ですね!

様々な草花が描かれている天井画

そして面白いのが、本堂内の天井画に描かれている草花の種類です。

本堂の真ん中にお祀りされている弘法大師・空海さまの上にある天井には、「食用の草花」が描かれています。

また左手にいらっしゃるご本尊の薬師如来さまの上には、「薬草」が描かれているのだとか。

お薬師さんの天井に薬草が咲き誇っているとは、その描き分けが心にくいですね!

不動明王の上に描かれる毒草

そして本堂の右手におられる不動明王さまの頭上には、なんと「毒草」が配されているそうです!

毒をもって毒を制すというように、毒草にも薬効があるものもあるので、これも重要みたいですよ。

でもこの毒草を不動明王さまの天井に描くというのも、またいいアイデアですね。

不動明王といえば、恐ろしい顔をして、背中に炎をまとい、悪いものを払い除けるパワフルな仏さまです。

その強さは毒草のイメージにピッタリ。

弘法大師・空海の食用草花、薬師如来の薬草といい、聖人・仏さまと草花がリンクしているのが面白いです。

なんと!手が取れる「びんずるさま」

真っ赤な体の「びんずるさま」

そんななか、私が気になったのが、本堂の左手におられる賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)さまです。

この方は、お釈迦さまの弟子の一人で、並外れた神通力を持って病気の人を治されていたそう。

それもあって、「びんずるさま」の像があるところでは、自分の体の悪いところと同じ部分を撫でて、病気平癒を願うのが一般的ですね。

びんずるさまの手が取れる

そんななか驚いたのが、これ!

なんと延命寺さんでは、びんずるさまの手が取り外しOKなんです!

外した手を自分の体の悪いところに持っていって、撫でてもらうことでご利益をいただくのだとか。

こんな体験、初めて。

けっして壊したわけではないので、ご安心ください(汗)。

霊場札所にもなっているお寺のご朱印

梵字が描かれているご朱印

そうして本堂でお参りをさせていただいた後は、ご朱印もちゃんといただきました。

真ん中に押された梵字の印が素敵ですね。

延命寺さんは、九州八十八カ所百八霊場の65番札所であり、長崎四国八十八カ所霊場では1番札所でもあります。 なので、ご朱印にも長崎四国八十八カ所の印が押されていましたよ。

写経会を知らせる看板も

ちょうど私が参拝したときは、写経会のお知らせ看板が立っていました。

延命寺さんでは、1月の初大師や2月の節分会、4月の花まつりなど、年間を通じて様々な法要行事が行われています。

なかにはこの写経会のように一般の方が参加できるものもあるので、是非ともチェックしてみてくださいね。

《延命寺と周辺情報》

◆住所/長崎県長崎市寺町3-1

◆参拝時間/境内自由

◆アクセス/GoogleMAP

延命寺 · 〒850-0872 長崎県長崎市...

◆参考サイト/

http://www.kyushyu88.com/index.php/2018/08/08/no65/

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