おはようございます!
九州・沖縄・山口の神社やお寺を巡り、ご朱印をレポートする「ご朱印さんぽ道」。
今回は、大分県国東市にある臨済宗寺院「大光寺」さんのご紹介と、ご朱印をレポートします。
大分県の国東半島に位置する国東市。
今回は、同じく国東半島にある豊後高田市から車で国東市にアクセスしました。
豊後高田市きっての夕日の名所である海岸通り「恋叶ロード」を通って国東市に入り、213号線をしばらく走ったところで、国見町に入ります。
213号線から少し入ったところ、竹田津川の近くに大光寺さんはあります。
周囲は田んぼや林があり、ポツポツと民家もあるのどかな場所です。
駐車場で出迎える“道ひらきの神”
お寺の前には広い駐車場があります。
駐車場から山門に向かうまでの空間には、二宮金次郎の像と、猿田彦大神の像がありました。
二宮金次郎の像を見るの、久しぶりです~~
そして猿田彦大神といえば、日本神話の中に登場する“道ひらきの神”さま。
神社ではよく見かけますが、お寺で見るのはあまりないような・・・
猿田彦大神と同一視されている「庚申」をお祀りした庚申塔は見かけますけどね。
後で、大光寺さんに猿田彦大神さまをお祀りしている所以を伺いましたが、特別な理由はないそうです。
そしてこれらの石像の前は、小川が流れているような美しい砂紋がありましたよ。 駐車場からして、大光寺さんは美しいのです。
そして、こちらが大光寺さんの山門です。
木造の門づくり、白壁に瓦、松のコントラストが美しい!
なんともいえない凛とした雰囲気を漂わせています。
山門には「大徳寺派 竹田山大光寺」「臨済宗禪利」と書かれていますね。
ちなみに臨済宗(りんざいしゅう)とは、中国の禅宗五家の一つで、中国、日本、台湾、韓国などで信仰されている仏教の一宗派です。 日本の仏教においては、禅宗(臨済宗・曹洞宗・日本達磨宗・黄檗宗・普化宗)の一つとされています。
国東半島といえばやはり仁王像!
山門の左右の脇には、悪いものを入れない門番のような仁王像もありました。
この細マッチョな仁王さま、いいですね!
私のイメージでは、国東半島は“石の国”。
岩山が多くあり、優れた石工たちによって造られた石仏や石像に多く出会えるエリアです。
だから国東半島で仁王像を見かけると、「あぁ、国東にやってきたなぁ」と嬉しくなります。
仁王さまもかなり多くの場所で見ることができますが、国東半島では仁王さまが個性的です。
この大光寺さんのようにシュッとした細マッチョの仁王さまもいれば、頭から体全体が四角いようなずんぐりした仁王さまもおられます。
風化してくると、柔和なお顔だったり、ユーモラスな表情になったりするので、そんな仁王さま巡りも国東半島の楽しみだったりします。
山門の向こうにはエキゾチックな世界
そんな立派な山門をくぐると、これまた素晴らしい空間が広がっていました!
異国情緒あるソテツの木と、凛と佇む本堂の建物。
本堂の窓も中国風でエキゾチックです。 さすが臨済宗のお寺さんですね。
とにかくソテツが見事過ぎる!
お庭にあるソテツは、思わず目を奪われる存在感。
幹も枝も葉もしっかり、イキイキとしていて生命力を感じます。
ソテツの木の周りにも美しい波紋が描かれていて、風情を感じられます。
大光寺さんは臨済宗のお寺
私が伺ったときはお寺の方がおられたので、お声がけをし、本堂の中に入ってお参りさせていただきました。
大光寺さんは、法燈国師が開山したと伝わる臨済宗大徳寺派のお寺です。
杵築藩の第14札所にもなっています。
ちなみに杵築藩とは、江戸時代の豊後国国東郡・速見郡内を領した藩で、藩庁は大分県杵築市にありました。
この杵築藩には「三十三観音」を巡る札所があり、大光寺さんを含め33ヶ所のお寺が札所を定められています。
これらの札所を巡ってみるのもいいですね。
本堂の花天井もシックな美しさ
本堂の中も、山門や境内と同じく整然としていて、シックで落ち着いた雰囲気ですね。
心静かにお参りができそうです。
また上を見上げると、花が描かれた花天井になっていました。
描かれている花々は少しくすんだ色合いで、これもまたこのお寺の上品な雰囲気に溶け込んでいますね。
文化財の国東塔に出会う
そして本堂の外に出てみると、なにやらお宝がありました!
それが「大光寺国東塔」といわれる石塔です。
大分県の国東半島を旅していると、この「国東塔(くにさきとう)」というものによく出会います。
そしてそれらの多くが文化財に指定されているのです。
国東塔とは、大分県国東半島を中心に500基ほど分布する宝塔の一種。
マニアックな話をすると、一般的な宝塔は台座といわれる部分がないのですが、国東塔は基礎と塔身の間に台座があるのが最大の特徴なのだとか。
国東塔が造られた目的は、納経や家門の繁栄祈願、墓標などのためといわれています。
知識がない私が見ても、「灯篭?石塔?」くらいの認識で、どれも同じように見えてしまいますが(汗)
この大光寺さんの国東塔もまた、国東市の有形文化財に指定されているそうです。
こちらの国東塔は、高さが205cmで、江戸時代中期の作と伝わっています。
今にも動き出しそうな達磨さん
またお庭には、達磨さんのような石仏もありました。
岩の上で、ひざを立てて座っておられますね。
口はへの字を結んでいて、味がある表情をされています。
そして石でできているのに、衣服のなめらかな曲線までしっかり表現されていて素晴らしいです。 そしてまた、石像の周りにも美しい波紋が描かれていましたよ。
ご朱印は凛としてシンプル
そんな大光寺さんですが、最初に訪れた際には住職さんが不在にされているということで、お戻りになる時間を聞いて、それまでは近隣の神社仏閣を巡っていました。
そしてお戻りになったころで再びお寺に伺うと、快くご朱印を書いていただきましたよ。
中央に「南無釈迦牟尼仏」と描かれていて、シンプルながら上品なご朱印です。
ありがとうございます!
こちらの大光寺さんでは、定期的に朝の坐禅会や文化講座会も開催されているのだとか。
お寺のことを知るためにも、仏教のことを学ぶためにも、このようなお寺行事には積極的に参加させていただきたいものですね。
そして細部に渡って美しさが宿るお寺で、心癒される時間を持つのもおすすめです。
また近隣には小さなお寺や神社が沢山あります。
ネット上のMAPをチェックして巡ってみると、この地域ならではの信仰に触れられるかもしれません。
是非ぜひ、ゆっくり時間を取って巡ってみてくださいね。
《大光寺と周辺情報》
◆住所/大分県国東市国見町竹田津93
◆参拝時間/8:00~17:00
◆アクセス/GoogleMAP
◆参考サイト/
大光寺 – 国東市観光協会 (visit-kunisaki.com)
◆近隣のグルメスポット
GoogleMAPより
「ラーメン・カフェ明星」
◆近隣の観光スポット
GoogleMAPより
「長崎鼻ひまわり畑展望台」
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