おはようございます!
九州・沖縄・山口の神社やお寺を巡り、ご朱印をレポートする「ご朱印さんぽ道」。
今回は、山口県防府市にある「春日神社」さんのご紹介と、ご朱印をレポートします。
(2017年の記事を修正加筆しています)。
春日神社がある山口県防府市は、とにかく神社仏閣が多くて、見どころがいっぱい!
私は各スポットをじっくり巡りたかったので、JR防府駅の観光案内所でレンタサイクルを借りました。
有名な防府天満宮や周防国分寺などは比較的、平地のコースで楽でしたが、今回ご紹介する春日神社さんも含め、山手の方にも素敵なスポットがあるので、体力が気になる方は電動自転車を借りてくださいね。
今回訪れた春日神社さんは、前回レポートしたあじさい寺としても有名な「東大寺別院阿弥陀寺」さんのすぐ近くに鎮座されています。
JR防府駅からは車で15分くらいかかるので、レンタサイクルだとガッツリ走る感じになりますね。
公共交通機関だとJR防府駅から「阿弥陀寺」行きのバスに乗って約15分。
「下坂本」のバス停で下車して、徒歩約1分で到着します。
ただしバスの本数が少ないので、事前にしっかり確認しておきましょう。
大平山の山麓に位置する清々しい神社
大平山の高地に位置する東大寺別院阿弥陀寺さんから、自転車で坂を下り、春日神社さんへ到着しました。
山手にあるので、とにかく空気がきれいで清々しい。
田畑の中を真っ直ぐに伸びる参道と鳥居の景色が、素朴ながらもとっても素敵なんです。 ちなみにこちらの石の鳥居の向こうには、約400年前に建てられた二の鳥居もあります。
鹿は春日神社の神さまの乗り物
そんな春日神社ですが、狛犬ならぬ狛鹿がいらっしゃいます。
こちらの神鹿の像は、すっとした佇まいが素敵ですね。
奈良県にある「春日大社」は、全国に3,000社あるといわれる春日神社の総本社ですが、皆さんご存じのとおり、神社の内外で多くの鹿(本物)を見ることができます。
春日大社では、奈良時代に神さまが白い鹿に乗ってやってこられたという言い伝えから、鹿は神さまのお供であり、神の使いとして大切にされているそうです。
このような背景もあって、この防府市の春日神社さんでも、鹿とのゆかりが深いそうです。
800年以上の歴史を持つ防府の春日神社
2体の神鹿に両脇を守られて建つのが、春日神社のご社殿です。
こちらの神社の始まりは1186年。
周防国司としてこの地に下向された藤原氏が、一族の祖神である奈良県の春日大社のご分霊をお祀りされたと伝わっています。
お祀りされているご祭神は
★武甕槌命(たけみかづちのみこと)
★斎主命(いわいぬしのみこと)
★天児屋根命(あめのこやねのみこと)
★比賣神(ひめのかみ)
春日神社の主祭神である武甕槌命は、神代の昔に天照大御神の命を受けて出雲国に出向き、国譲りを成就して国づくりに力を発揮された神さまです。
さらには“剣の神”としても知られていて、武神として名高い神さまでもあります。
勇壮で正義を貫く武神なので、男性的な力強いパワーをいただけそうですね~。
そして勝運のご利益をいただきたい人にもおすすめだと思います。
またこちらの神社をはじめ、各地の春日神社でもよく一緒にお祀りされている天児屋根命は“祝詞の神”としても知られていますね。
太陽神の天照大御神が天岩戸にお隠れになった際に、祝詞を奏したと伝わっています。
祝詞(言葉)を司る神さまということで、ライターの私はいつも特別な気持ちでお参りしています。
こちらの春日神社さんでは、他にも
●素戔嗚尊
●大己貴尊
●少彦名命
●火産霊神
●奥津彦神
●奥津姫神
の神々がお祀りされています。
ご社殿の裏に回ると、裏手からも参拝できるようになっていました。
神さまの存在をより近く感じながらお参りできそうですね。
なんと水が飲める!水の神さまのお宮
ご社殿にお参りした後は、そのすぐ近くにある「若宮社」にもお参りしましょう。
若若宮社のご祭神は、本殿にお祀りされている“祝詞の神” 天児屋根命の御子である、天押雲根命(あめのおしくもねのみこと)。
水徳の神として信仰され、農業をはじめ、あらゆる生命の源となる水を司る神さまなのだそう。
そして若宮社には水道の蛇口がありました!!
飲んでくれと言わんばかりのビジュアルではないですか。
こちらのお水は地下40mからくみ上げていて、実際に飲むことができるそうです。
私も若宮社という名前のイメージから、お水を飲んで若返る妄想をしながら飲んでみましたよ~~
商売繁盛のご利益がいただける“お稲荷さん”も
本殿の裏手にも、いろんな神さまがお祀りされているので、しっかりお参りされてくださいね。
赤い鳥居といえば“お稲荷さん”。
五穀豊穣や商売繁盛のご利益をいただけるとあって人気の神さまですね。
写真は、私がお参りした2016年のころの様子ですが、現在は鮮やかな鳥居が建てられているようです。
他にも、道開きの神さまとして知られる猿田彦神もおられます。
ご朱印もお守りも“鬼”がポイント!!
境内をぐるりと巡ってお参りを済ませた後は、社務所でご朱印をいただきます。
なんとこちらのご朱印、かわいいゆるキャラのような鬼の印が押されているんですよ!!
一般的には鬼といえば悪いもの、災いをもたらすものと考えられていますが、
「なぜ神社で鬼なんですか??」と神職さんにお尋ねしたら、「春日神社は鬼とゆかりが深いんですよ」とのことでした。
こちらの神社では、鬼が厄除けや魔除けの役割を果たしてきたそうで、神さまと鬼が仲良しなのだそうです。
春日神社の例祭として古くから「鬼まつり」が行われていたり、「鬼太鼓」が奉納されたり、鬼のお面をつくる取り組みもされているそう。
この土地の方たちにとっては、鬼は身近な存在であり、愛すべき存在なんですね。
よくよく見るとお守りの中にも鬼が描かれていたり、「鬼ステッカー」なるものまでありました。
ちなみに近年では「鬼マルシェ」というイベントも境内で開催されていて、いろんな出店が並んで楽しそうです。
鬼のおかげで、神社に来られる方がみんな笑顔になられますね。
そんな魅力ある春日神社さんでは、もう一つ有名なものがあります。
それが「ハート桜」です。
取材をした時は季節が違っていたので写真がないのですが、インターネットで見ると、桜の木自体がハートのカタチをしていてインパクト大!!
神社の参道入口にあるそうで、毎年3月下旬~4月上旬が見ごろみたいですよ。
また神社の正門にも桜並木があって、春のころの参拝はさらに心が癒されそうですね。 実は隠れた桜の名所でもある春日神社さん、是非訪れてみてください。
《春日神社と周辺情報》
春日神社
◆住所/山口県防府市牟礼坂本1354
◆参拝時間/参拝自由。
◆アクセス/GoogleMAP
◆参考サイト/
◆近隣のグルメスポット
「茶房 舞衣」 毛利ミュージアムショップ内
◆近隣の観光スポット
「東大寺別院阿弥陀寺」
コメント欄には誹謗中傷や政治・宗教・マルチ商法への勧誘などの書き込みはご遠慮ください。 運営側で不適切と判断したコメントに関しては削除させていただきます。