おはようございます。
今回は、福岡県福岡市の「筥崎宮(はこざきぐう)」さんをご紹介します。
県内きっての“勝運スポット”として知られる筥崎宮。
なんと言っても重厚感のある楼門に掲げられた「敵国降伏」という扁額の言葉に圧倒されます!
これは、鎌倉時代の蒙古襲来(元寇)の際に、亀山上皇が自ら「敵国降伏」と書かれ、日本の安寧を祈られて必勝を祈願された時のもの。
これによって俗にいう“神風”が吹き、蒙古軍が撤退して未曾有の困難に打ち勝ったことから、「勝運の神」として全国に知られるようになったそうです。
最初に見た時は「ちょっと強すぎる!?」と思うかもしれませんが、その真意は、武力で相手を降伏させるのではなく、「徳の力」をもって導き、相手が自ら降伏するという、国のあり方(真の勝利)を説いています。
実は深い意味が込められているんですね。
そんな筥崎宮には、プロ野球球団の福岡ソフトバンクホークスやJリーグのアビスパ福岡、プロバスケットボールのライジング福岡などが、毎年必勝祈願をしています。
またスポーツ関係者はもちろん、選挙必勝の祈願なども多いみたいです。
何かに打ち勝ちたい人にはおすすめの神社ですね。
では、筥崎宮の境内がどんな雰囲気なのかというと、とにかく見どころが多いので、ゆっくりと参拝したいところです。
まずは堂々とした佇まいの一之鳥居(国指定重要文化財)がお出迎え。
この一之鳥居は1609年に、福岡藩主・黒田長政公が建立したと伝わっています。
鳥居の横には筋肉隆々な超小顔の狛犬さんもいますよ。
鳥居をくぐると右手に手水舎があり、そこには「銭洗御神水」があります。
お金をてぼに入れて御神水で洗い清めながら、心清らかに福寿開運を念じます。
持ち帰ったお金は使っていくことで世の中を巡り、福を授かると信じられているそうです。
さらに近くには「御潮井の真砂」も。
博多では筥崎宮前の海岸の真砂を“お潮井”といって、これをもって身を清めます。
特に春秋の社日祭の“お潮井”は尊いものとして扱われています。
そして結構、気になるのが「湧出石」。
「国に一大事があるとき、地上に姿を現す」との言い伝えがある不思議な石で、神社の古地図にも描かれているのが興味深いですね〜。
この石に触れると運が湧き出るといわれていて、運気アップ、招福開運を願って多くの参拝者が触れています。
ようやく楼門に近づくと、その手前には必勝祈願の大きな絵馬が掲げられた「筥松」もありました。
そしてこちらが、筥崎宮のシンボルともいえる「敵国降伏」の文字が書かれた「楼門」です。
この楼門は、本殿、拝殿、一之鳥居などとともに国指定の重要文化財となっています。
とにかく圧倒される存在感ですね!
筥崎宮は筥崎八幡宮とも称されます。
宇佐、石清水両宮とともに日本三大八幡宮に数えられる、由緒ある神社です。
創建は諸説ありますが、921年とも伝わっています。
ご祭神は
◆応神天皇(第十五代天皇)
◆神功皇后
◆玉依姫命
足利尊氏、大内義隆、小早川隆景、豊臣秀吉など歴史に名だたる武将が参詣しているそうで、江戸時代には福岡藩初代藩主・黒田長政公をはじめ、歴代藩主からも厚く崇敬されていました。
そんな筥崎宮ですが、ここで帰ってはダメですよ〜~
立派なご社殿の裏手にまわってみましょう。
ここには、筥崎宮の末社があり、多くの神さまが祀られています。
こちらは東末社。
手足の守り神「池島殿」では、小さなワラジが沢山奉納されていました。
そしてこちらは西末社。
芸能文化の守り神や、旅行安全の神さままでおられるんですね〜。
そうして境内をゆっくり巡った後は、お待ちかねのご朱印をいただきます。
「筑前国一之宮」という朱印も押されていますね。
そういったわけで、とにかく見どころが多い筥崎宮。
境内には大きな楠があったり、あじさい園や神苑花庭園など自然を楽しむスポットまであります。
強いパワーをいただきながら癒される、とても素敵なスポットです。
《筥崎宮》
福岡県福岡市東区箱崎1-22-1
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