おはようございます!
今回も、宮崎県日南市のご朱印レポートを綴ります。
今回訪れたのは、日南市中央部・飫肥(おび)の城下町にある「願成就寺」さんです。
石段から山門を見上げた時の風景がとってもキレイ!
緑がとても美しい、癒しのお寺さんなんです。
一軒家のような本堂は、1832年に再建されたもので、日南地方で最も古い建造物です。
先ほどの石段や山門とともに、市の指定文化財になっています。
願成就寺さんは、1588年に飫肥城の鬼門鎮護の寺として創建された真言宗の寺院。
藩士や僧侶の修行学問所(談義所)の役割も果たしていました。
ご本尊は弘法大師様です。
お寺の方にお声掛けすれば、本堂の中に入ってお参りができますよ。
境内には沢山の石仏もあります。
本堂の横には、樹齢330年余りにもなる「ウスギモクセイ」の木が。
宮崎県巨樹百選や日南市の天然記念物にもなっています。
10月中旬には薄い黄色の花が咲くそうで、満開の時期はお抹茶のお接待があるなど、お花見のイベントが開催されます。
そして気になったのがこちら。
四国八十八か所の地図版です。
こちらのお寺では、境内をぐるりと巡るような飛び石がズラリとならんでいます。
これらは、四国霊場の各寺院の石を埋め込んだ敷石で、一つ一つの石の上を歩けば、霊場巡りのご利益がいただけるのだとか。
八十八番札所の「大窪寺」(香川県)の石はこちら。
ほんの数分のプチお遍路ですが、達成感があります!
本堂への参拝、境内の霊場巡りをした後は、ご朱印をいただきましょう。
なんとこちらのご朱印は、中央が仏様の名前ではなく、和尚さんの歌が書かれているんです!
この歌を詠んだのは、第5世の祐遍(ゆうへん)和尚。
相当な美男&美声だったそうで、あまりにもイケメン過ぎたため、町の女性たちから次々と言い寄られ、修行の妨げになるほどだったといいます。
そこで和尚は熱湯を自らの顔に浴びせ、赤く醜悪な面相になって修行を続けました。
町の女性たちは深く反省をして、仏道に帰依する人も現れたそうです。
この「赤面法印」の伝説はとても有名なんですよ。
参拝の際には、そんなイケメン過ぎる和尚さんの話を思いながら、ご朱印をいただいてくださいね。
<願成就寺>
宮崎県日南市今町1-5-35
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