おはようございます!
今回は福岡県豊前市の「如法寺(ねほうじ)」さんをご紹介します。
道路に掲げられた「如法寺」の看板が目印。
「軍師官兵衛の史上最大の宿敵・宇都宮一族の魂が宿る聖地」
と書かれています。
歴史ファンにとっては気になるスポットですね。
この看板から道路を渡り、しばらく坂道を上っていきます。
竹林に囲まれた静かな道中です。
そして着きました!
趣のある山門が出迎えます。
この山門には、筋肉隆々の「木造金剛力士立像」がありました。
平安時代末期の作といわれる貴重なもので、福岡県の有形文化財に指定されているそうです。
そしてこちらが本堂。
緑に囲まれた、素敵な佇まいですね。
如法寺さんの創建には諸説あるそうですが、求菩提山護国寺の末寺の1つである天台宗寺院として、「写経所」の役割を担いました。
また、求菩提山の北東方向(鬼門)に位置していることから、邪霊が入らないように「鬼門封じ」の役割も担っていたのだとか。
先ほどの山門の金剛力士像が、まさに魔除けの番人なんですね。
鎌倉時代以降は、宇都宮一族が座主を世襲してきましたが、戦国時代に一族が滅亡するとともにお寺も焼失。
江戸時代に黄檗宗の寺院として再興し、現在も黄檗宗寺院として信仰を集めています。
ちょうどお寺の方がおられたので、お声をかけて本堂の中でお参りさせていただきました。
奥にはご本尊の「如意輪観音像」が。
如意輪観音さま特有の、片膝を立てたスタイル。
これは民衆を救いに行こうとされているお姿といわれています。
如意宝珠と輪宝を手にされていて、穏やかな表情をされている、とっても美しい観音さまです。
室町時代の作といわれていて、豊前市の有形文化財に指定されているそうですよ。
そんな心和む如法寺さんですが、境内には見どころがいくつかあります。
まずはこちら。
蓮の花が並べられています。私が訪れた時はシーズン外でしたが、実は蓮の花が有名で、“蓮寺”といわれているそうです。
そしてこちら。
これはお寺の中でも有名な「写経水」です。
平安時代時代から写経所になっていた如法寺では、この水を使って写経が盛んに行われていたんですね〜豊前市の天然記念物に指定されているそうですよ。
その他、福岡県指定有形文化財の石塔群があったり、宝池寺跡(不動堂)なども近くにあるので、お時間がある方はゆっくり見回ってみてくださいね。
最後にお待ちかねのご朱印をいただきました。
「大悲殿」と書かれていますね。
迫力のあるご朱印です。
如法寺は、歴史や寺宝の多さも魅力ですが、水の気を感じるしっとりした聖地でした。
とっても癒されるので、是非お参りされてみてくださいね。
《如法寺》
福岡県豊前市大字山内991-1
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